チョコチップクッキーは、スヌーピー(SNOOPY)だけでなく作者も好きな食べ物。サクッとしたクッキーとチョコレートをイメージするだけで、思わず食べたくなってしまいますね。
今回は、スヌーピーと作者の好きなチョコチップクッキーについてご紹介していきます。
記事の大まかな内容は以下のとおりです。
- スヌーピーのチョコチップクッキー愛が分かるエピソード
- チョコチップクッキーの歴史
- 作者の好きなチョコチップクッキーのレシピ
チョコチップクッキーの情報が満載なので、最後まで楽しめますよ。
作者が描くスヌーピーのチョコチップクッキー愛エピソード5選!
スヌーピーが好きなチョコチップクッキーは、スヌーピーの生みの親チャールズ・M・シュルツも好きな食べ物。チャールズ・M・シュルツは、スヌーピーの活躍する漫画『ピーナッツ(PEANUTS)』の作者です。
ここでは、スヌーピーのチョコチップクッキー愛がわかるエピソードを5つご紹介します。
- 自然界のバランスを保つチョコチップクッキー
- チョコチップクッキーに好かれるスヌーピー
- チャーリー・ブラウンからクリスマスプレゼント
- スヌーピーの1番好きな食べ物
- チョコチップクッキーの音はよく聞こえる
シュルツは、自分が好きなチョコチップクッキーをスヌーピーにも食べてほしかったのかもしれませんね。
The original Chocolate Chip Cookie 🍪 Monster. pic.twitter.com/2MRn9uVNCo
— Beader #wearyourmask 😷 (@beader4fun) August 4, 2019
スヌーピーって、いつも美味しそうにチョコレートチップクッキーを食べてるよね。
チョコチップクッキーは、僕も好きな食べ物だよ。
スヌーピーが初めてチョコチップクッキーを食べたエピソードはこちらから。
その1:自然界のバランスを保つチョコチップクッキー
スヌーピーにとって、チョコチップクッキーは大切な食べ物。
スヌーピーの登場する『ピーナッツ(PEANUTS)』で、チョコチップクッキーが自然界に影響を及ぼすと考えるほど。その時の漫画がこちらです。
Chocolate chip cookie is a part of his body. pic.twitter.com/Ua49anVDMY
— zuzu26 (@Zr7y5clrucPH9OA) August 4, 2021
チャーリー・ブラウンに、チョコチップクッキーがないと言われてしまうスヌーピー。残念そうにするスヌーピーは、チョコチップクッキーがないと自然界のバランスが崩れちゃうと心配そう。
チョコチップクッキーから自然界まで考えちゃうスヌーピーの発想力って凄いですね。
スヌーピーの心配が壮大すぎる。
その2:チョコチップクッキーに好かれるスヌーピー
スヌーピーがチョコチップクッキーを好きなように、チョコチップクッキーもスヌーピーのことを気に入っているようです。チョコチップクッキーに気に入られたスヌーピーの漫画がこちら。
chocolate chip cookies are smart!! They follow the right master 🤥😁😎
— Snoopy Facts (@snoopyfacts) July 16, 2017
Visit Snoopy store here 🛒 https://t.co/fvTjFQ5ixw#snoopyfacts #snoopy pic.twitter.com/AmV9ipJqcH
クッキーの入っている壺を見て「クッキーがなくなってる」と驚くチャーリー・ブラウン。
チャーリー・ブラウンの言葉を聞いて、スヌーピーは「自分のせいじゃない」と困った様子。理由は、チョコチップクッキーがスヌーピーの後をついてきているから。コロコロとスヌーピーの後を追うチョコチップクッキーが、なんとも可愛らしいです。
食べられちゃうかもしれないのに近寄るなんて、スヌーピーのチョコチップ愛が伝わったのでしょうね。
チョコチップクッキーが、スヌーピーの後を嬉しそうについてって行ってるように見えるのよね。
その3:チャーリー・ブラウンからクリスマスプレゼント
スヌーピーのチョコチップクッキー好きを知るチャーリー・ブラウン。チャーリー・ブラウンが、クリマスプレゼントをスヌーピーに渡す漫画がこちらです。
チャーリー・ブラウンが、スヌーピーのために選んだクリスマスプレゼントはチョコチップクッキー。エサ皿山盛りのチョコチップクッキーをもらって、スヌーピーはご機嫌です。
チャーリー・ブラウンが相手の気持ちを考えてプレゼントしてるのがわかるね。
一度に全部食べないようにと、スヌーピーの身体を気遣うチャーリー・ブラウンは優しいですね。
ところが、チャーリー・ブラウンの言葉を気にせず、スヌーピーはチョコチップクッキーを一気に食べちゃいます。口の中にチョコチップクッキーを詰め込んだスヌーピーの「なんか言った?」のセリフにクスッと笑えちゃいます。
チョコチップクッキーのおかわりを狙っていたのかも。
その4:スヌーピーが1番好きな食べ物
スヌーピーにとって、チョコチップクッキーは大切な食べ物。
チャーリー・ブラウンのどんな提案より、チョコチップクッキーを選ぶ漫画がこちら。
チャーリー・ブラウンが、人生で一番良いことを提案してくれます。
日の出や日の入り、ダンスや誕生日パーティはわかるけど、冷たい水はちょっとわからない。
チャーリー・ブラウンは、どんなイメージだったんだろう。
提案を聞く隣で、チョコチップクッキーより人生に勝るものがないと考えるスヌーピー。チャーリー・ブラウンに「ごめんね」と謝るところが、スヌーピーの優しさですね。
食べながらだけど、紳士的な対応ね。
食いしん坊のスヌーピーが好きな食べ物の中でも、チョコチップクッキーが一番なんですね。
その5:チョコチップクッキーの音はよく聞こえる
スヌーピーはチョコチップクッキーの音を、よく聞き取れるようです。
チョコチップクッキーを食べるのを、耳を立てて聞き取るスヌーピーがこちらです。
チョコチップクッキーの食べる音を聞き取る能力について、スヌーピーは自分でも恐ろしいと考えているようです。スヌーピーのチョコチップクッキー愛で目覚めた能力なのでしょうか。
スヌーピーにかかると、チョコチップクッキーを食べてるのがどこにいてもわかっちゃうんですね。チョコチップクッキーは、スヌーピーに内緒で食べられないですね。
犬は、人間の6倍までの音を聞くことができると言われます。チョコチップクッキーなら、スヌーピーは6倍以上で聞こえるのかも。
スヌーピーのチョコチップクッキー愛を見ていたら、どんな歴史の食べ物か気になってきちゃいました。次は、チョコチップクッキーについてご紹介していきます。
チョコチップクッキーは作者とスヌーピーの間に誕生した食べ物
作者が生まれてからとスヌーピーの初登場の間に、チョコチップクッキーは発明されました。
チョコチップクッキーが生まれたのは、1938年のアメリカとされています。スヌーピーの活躍する『ピーナッツ』の作者シュルツが生まれたのは1922年11月26日。『ピーナッツ』にスヌーピーが初めて登場したのは1950年10月4日。
初登場した時のスヌーピーがこちらです。
漫画『ピーナッツ』の連載開始は1950年10月2日で、スヌーピーは第3話で登場するんだよ。
チョコチップクッキーは、作者のシュルツが16歳の時に生まれた食べ物で、スヌーピー初登場より12年前だったんです。チョコチップクッキーって、わりと新しい食べ物だったんですね。
チョコチップクッキーってもっと古くから食べてるかと思った。
失敗?!偶然できたチョコチップクッキー
チョコチップクッキーの考案者は、ルース・グレイヴス・ウェイクフィールドとスー・ブライズという2人のアメリカ人女性。
ルース・グレイヴス・ウェイクフィールドの写真がこちらです。
ルース・ウェイクフィールドは、栄養士で大学講師でもあった人です。
2人は、アメリカのマサチューセッツ州にある、レストランを経営していました。レストランは宿屋「トール・ハウス・イン(Toll House Inn)」内にあり、宿屋はウェイクフィールド夫妻が経営していました。
家庭料理を提供するレストランだったらしいよ。
トール・ハウス・インの写真がこちらです。
レストランで、アイスクリームと一緒に出す新しいクッキーを考えていたルースとスー。ある日、ネスレのチョコバーの破片を刻みクッキーの生地に混ぜ、焼いてみることにしました。
有名なネスレのお菓子を入れてみようなんて、考えつかないよなぁ。
焼きあがったクッキーを見ると、チョコバーが溶けず粒状に残ってしまいました。
失敗と思っていたクッキーをレストランで出したところ、みんなのお気に入りに。サクサクしたクッキーとチョコチップが美味しいと、レシピを真似する人が続出したそう。
チョコバーを完全に溶かしてクッキーに混ぜてたら、チョコチップクッキーは生まれてなかったのね。
まさに偶然の生んだ食べ物だね。
チョコチップクッキーのレシピ提供とお返しが凄い
ネスレのチョコバーを使って偶然生まれたチョコチップクッキー。
ルース・ウェイクフィールドは、ネスレに偶然生まれたクッキーのレシピを1ドルで提供します。レシピ提供に感動したネスレは、なんとチョコレートの生涯提供を約束します。
偶然とはいえ、好評のレシピを1ドルで提供するって凄いですよね。ネスレのお返しにもビックリ。
ネスレに提供した当時のレシピ名は、「バタードロップドゥクッキー」。クッキー1個分の分量であるスプーン1杯のクッキー生地を、2つのスプーンでオーブンに落としていた(ドロップ)ことから、レシピ名となりました。
あれ?チョコチップクッキーじゃない。
ネスレは、ルース・ウェイクフィールドのレシピの提供を受け、1939年にチョコチップクッキーを発売します。発売当時のパッケージがこちらです。
ルース・ウェイクフィールドがレシピを提供したのが1938年。ネスレがチョコチップクッキーを発売したのが1939年だから、急いで商品化されたのね。
パッケージ裏にチョコチップクッキーのレシピが。通常、販売する商品のレシピを載せることはありませんよね。ネスレが、レシピを提供してくれたルース・ウェイクフィールドへ、感謝の気持ちを表現しているようです。
表のパッケージにいる女性は、ルース・ウェイクフィールドの似顔絵なんだって。
チョコチップクッキーは、誰にでも教えたくなるくらい素晴らしい食べ物ですね。
おいしすぎて売上急増したチョコバー
ルース・ウェイクフィールドのレシピは、ボストンの新聞にも掲載されました。
新聞を見た人の多くが「バタードロップドゥクッキー」を作ったため、新聞配達エリアにあるネスレのチョコバー売上が急増したんだとか。
みんながレシピを見て手作りしたってことね。
また、ルース・ウェイクフィールドは、1938年に料理本『トールハウスの絶対おいしいレシピ(Toll House Tried and True Recipes)』を発行。もちろん料理本の中に好評のチョコチップクッキーが掲載されていました。
料理本のレシピがこちらです。
ただ、料理本の中でレシピ名が変更され、「バタードロップドゥクッキー」は、「チョコレートクランチクッキー」となりました。
レシピ名は変わったけど、チョコチップクッキーじゃなかったんだね。
アメリカの一部で好評だったチョコチップクッキー。アメリカ全土に普及したのは、第二次世界大戦がきっかけでした。
アメリカ兵の故郷の味チョコチップクッキー
第二次世界大戦中、チョコチップクッキーはアメリカ兵を癒してくれる食べ物でした。
1939年から始まった第二次世界大戦で、アメリカ兵の多くは海外に駐留していました。
チョコチップクッキーが生まれた翌年に戦争が始まったのね。
クッキーは日持ちの良い食べ物。チョコチップクッキー(チョコクランチクッキー)は、マサチューセッツ州出身の兵士の元へ届けられました。遠く離れた故郷の味を懐かしむアメリカ兵は、チョコチップクッキーを周りの人と一緒に食べました。
美味しい食べ物は、みんなで分かち合いたいな。
遠く離れた故郷の味に癒されたことでしょうね。
今まで食べたことのないチョコチップクッキーを絶賛した兵士は、自分も同じ物を食べたいと家族に手紙を出します。手紙が届いた家族は、ウェイクフィールドへレシピの手紙を出し、アメリカ全土にチョコチップクッキーが広がっていきました。
『ピーナッツ』の作者チャールズ・シュルツも、第二次世界大戦に参加してたんだ。チョコチップクッキーを食べたかもしれないね。
チョコチップクッキーは、戦争で疲れた体と心を癒したのね。
スヌーピーの作者が好きなレシピを再現したチョコチップクッキー
スヌーピーの登場する『ピーナッツ(PEANUTS)』の作者チャールズ・M・シュルツがお気に入りだったのは、「ウォーム・パピー・カフェ」のチョコチップクッキー。
このチョコチップクッキーを再現したレシピを紹介したのが、NHKのEテレ「グレーテルのかまど」。「グレーテルのかまど」は、15代ヘンゼル(瀬戸康史)とかまどの精(キムラ緑子)が、姉グレーテルのリクエストしたお菓子を作る料理番組です。
姉のグレーテルは、リクエストするだけで1回も出演してないんだ。
2011年7月30日に始まった「グレーテルのかまど」。2011年10月8日の2回目が「スヌーピーのチョコチップクッキー」でした。漫画『ピーナッツ』のスヌーピー初登場10月4日と日付が近いのは、すごい偶然ですね。
「グレーテルのかまど」は、2回目からレギュラー放送になった番組なの。スヌーピーと作者が好きなチョコチップクッキーから始まった番組、と言ってもいい位ね。
スヌーピーのチョコチップクッキーのレシピ
作者のシュルツが「世界一おいしい」と絶賛した「ウォーム・ハピー・カフェ」のチョコチップクッキー。
グレーテルのかまどでは、チョコチップクッキーを作っていたヘレン・シャロックスに、直接レシピを教えてもらっていました。さらに、日本で手に入れやすい材料にアレンジする心遣いまで。
グレーテルのかまどは本格的だなぁ。
スヌーピー好きなら作ってみたくなっちゃいますよね。
再現されたチョコチップクッキーに必要な材料は10種類。
1 | 無塩バター(柔らかくしたもの) | 170g |
2 | グラニュー糖 | 100g |
3 | ライトブラウンシュガー (三温糖で代用可) | 100g |
4 | 塩 | 小さじ1/3 |
5 | バニラエクストラクト (バニラエッセンスで代用可) | 大さじ1 (数滴) |
6 | 卵 | 1個 |
7 | 中力粉 (または薄力粉) | 230g |
8 | 重曹 | 小さじ1/3 |
9 | ベーキングパウダー | 小さじ1/3 |
10 | セミスイートチョコレートチップ | 320g |
スヌーピーのチョコチップクッキーのポイントは2つ。
- 中力粉を使う
- 重曹とベーキングパウダーを使う
薄力粉のレシピが多いクッキーですが、スヌーピーのチョコチップクッキーでは中力粉となっています。
同じ量の薄力粉でも作れるので安心してくださいね。強力粉と薄力粉がある人は、同じ分量(115gずつ)を混ぜることで中力粉の代用になりますよ。
また、重曹とベーキングパウダーを併用して使うことで、焼いた時にクッキーが膨らみやすいようにしています。
重曹は横に伸びる性質、ベーキングパウダーは縦に伸びる性質を持ってるんだ。
ザクザクとした食感の甘いお菓子、スヌーピーのチョコチップクッキーを実際に作った人の感想です。
ちょっと硬めのザクッとしたクッキーが、チョコレートとのアクセントになっていました。クッキーとちょこちっぷの甘さが、おやつにぴったりですよ。
レシピ見てすぐ作ってたよね。
詳しいレシピは、番組ホームページの「グレーテルのかまど」スヌーピーのチョコチップクッキーで確認できます(2021年11月現在)。
スヌーピーの活躍する漫画『ピーナッツ』を電子書籍で読みながら、手作りのチョコチップクッキーを食べるのもいいですね。
スヌーピーのモデルとなったスパイクの絵本を読みたい人は、こちらの記事から確認できます。
作るのはちょっとという人は、スヌーピーとコラボしたクッキーをこちらの記事から購入できますよ。
まとめ
スヌーピーのチョコチップクッキー愛と、チョコチップクッキーの歴史、『ピーナッツ』の作者シュルツのお気に入りの味についてご紹介してきました。
チョコチップクッキーの歴史は短くても、スヌーピーや作者を含めた多くの人を魅了するお菓子。食べるのはもちろん、スヌーピーのエピソードでも、チョコチップクッキーはみんなを笑顔にする食べ物なんですね。
今回の記事で、チョコチップクッキーが一層好きになりました。
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。