クッキーとビスケットって違いがわからず、どちらを買えばいいのか迷うことがあります。
クッキーが好きなスヌーピー(SNOOPY)でも、クッキーとビスケットを間違えるほどなんです。
今回は、スヌーピーでも気づかないクッキーとビスケットの違いを解説していきます。
- スヌーピーがクッキーとビスケットを間違えたエピソード
- 日本のクッキーとビスケットの違い
- アメリカと世界のクッキーとビスケット
記事を読んだ後は、迷わず購入できるようになりますよ。
スヌーピーでも勘違いするクッキーとビスケット

クッキーとビスケットの違いを伝える前に、スヌーピーがクッキーとビスケットを間違えたエピソードをご紹介します。幼いライナスからもらった食べ物がビスケットだった漫画です。
ライナスが美味しそうに食べるを見て近寄るスヌーピー。首を伸ばしてのぞき込む姿は、とっても食べたそうに見えますよね。食べているのがクッキーに見えたのでしょうね。

クッキーはスヌーピーの好きな食べ物なんだよ。
隣にきたスヌーピーに、ライナスは笑顔で食べ物を分けてあげます。クッキーだと信じてるスヌーピーは、立ち上がって口に入れるほど喜んでます。
口に入れた後に、クッキーじゃなかったことに気がつくスヌーピー。驚いて目を見開いてますね。
スヌーピーの食べた”Theething-Bisucits“は、歯茎を刺激して歯を生やすためのビスケットのこと。口に含み、時間をかけて歯茎でカミカミするので、弾力があり硬めのビスケットとなっています。
硬いビスケットを長い時間噛んだせいで、スヌーピーは疲れてしまいます。クッキーと信じていただけに、スヌーピーはガッカリしたことでしょうね。

スヌーピーは、ライナスから沢山クッキーを貰おうと考えていたんじゃないかしら。想定外の出来事に、心も疲れたかもしれないですね。
“Theething-Bisucits”は歯固めビスケットと呼ばれ、日本でも販売されています。
日本のパリッとしたビスケットも、歯固めビスケットは特殊な食べ物なんですね。見た目が美味しそうだから、歯固めビスケットと知らなかったら間違えて購入してしまいそうです。

スヌーピーが違いに気づかないのもわかるなぁ。
スヌーピーが初めてクッキーを食べるエピソードもおすすめです。
日本のクッキーとビスケットの違いにスヌーピーもびっくり?!

スヌーピーでも勘違いする程似てるクッキーとビスケット。実は、日本で販売されているクッキーとビスケットって決まりがあるんです。
全国ビスケット協会によると、クッキーはソフトビスケットと呼ばれ、ビスケットの一種とされています。

クッキーとビスケットに決まりがあるなんて知らなかった。ビスケットという大きな箱の中にクッキーが入ってるイメージね。

ビスケットの詰め合わせみたいな言い方だなぁ。
次は、ビスケットの種類を簡単にご紹介します。

クッキーとビスケット以外にもビスケットの仲間がいるのね。いつも食べてるのに知らないことだらけ。
ビスケットはクッキー以外に種類がある

全国ビスケット協会が決めるビスケットの種類は7つ。それぞれの口あたりと特徴をまとめました。
種類 | 口あたり | 特徴 |
---|---|---|
ビスケット (ハードビスケット) | パリッ | 生地に穴がある |
クッキー (ソフトビスケット) | サクサク | 柔らかい |
クラッカー | 軽い | イースト菌で発酵 |
乾パン | 硬い | 保存性が高い |
パイ(パフ) | サクッ | 生地にすき間がある |
プレッツェル | カリッ | スティック状に成型 |
各ビスケットの加工品 | クリームなどを挟む、コーティングなど |
ビスケットの種類に、乾パンやパイ、プレッツェルが入っています。
乾パンは、主にビスケットの会社が作っていますね。防災意識が高まる最近では、カンパンの他にビスケットやクラッカーもあります。

3種類全部がビスケットの仲間なのね。以前ブルボンの非常食3種類もらったんだけど、美味しくて全部食べちゃった。

そのせいで買い足したんだよなぁ。
パイやプレッツェルがビスケットに含まれるのは意外ですね。
では、ビスケットってどんな食べ物のことを言うのでしょうか。
日本ではサブレというクッキーに似た食べ物もあります。
でも、全国ビスケット協会にサブレの決まりはありませんでした。
サブレはフランス生まれの食べ物。クッキーよりホロホロする食感が特徴です。

サブレは、油脂をビスケットの2倍位使います。膨張剤としてのベーキングパウダーも使用していません。

鳩の形をしたサブレを思い出したよ。
ビスケットは原料を混ぜてオーブンで焼いたもの
全国ビスケット協会では、ビスケット全般について決まりを作っていました。
全国ビスケット協会の規則を引用したものがこちらです。
「ビスケット」とは、小麦粉、糖類、食用油脂及び食塩を原料とし、必要により澱粉、乳製品、卵製品、膨張剤等の原材料を配合し、又は添加したものを混合機、成型機及びビスケットオーブンを使用して製造した食品をいう。
引用:ビスケット類の表示に関する公正競争規約及び同施行規則
原料を混ぜてオーブンで焼けば、ビスケットなんですね。
ビスケットの原料と原材料をまとめたのがこちらです。
- 小麦粉
- 糖類
- 食用油脂
- 食塩
- でんぷん
- 乳製品
- 卵製品
- 膨張剤
- その他

ビスケットの基準が「原料」、風味や特徴で入れるものが「原材料」なんだね。
ビスケットの種類や決まりがわかったので、次からハードビスケット、ソフトビスケットについて解説していきます。
ハードビスケットについて

私たちがイメージするビスケットは、全国ビスケット協会でハードビスケットと呼ばれる食べ物です。
食べたときにパリッと割れるのは、原料と作り方に特徴があるからです。ハードビスケットは、小麦粉の中でも薄力粉より粘度の高い中力粉を使用します。

中力粉はうどんの材料として有名だね。

小麦粉で粘度の高い順は、強力粉、中力粉、薄力粉。強力粉はパン、薄力粉はケーキに使います。
中力粉に砂糖と油脂を混ぜた後、多めの水分を加え時間をかけて練り、生地を作ります。

時間をかけて生地を練るのも、腰の強いうどんを作るのと似てるなぁ。
生地を薄くのばして焼くと、きめ細くパリッとした食感のビスケットができます。
ビスケットの表面によく見かける穴は、焼いた時に表面がぼこぼこにならないよう、空気の通り道になっています。

穴にも意味があったんだね。

脂質が控えめだから、ハードビスケットって体重を気にする人も食べやすいですね。
クッキー(ソフトビスケット)について

クッキーは、ビスケットより糖分と脂肪分の多い食べ物です。
全国ビスケット協会では、クッキーをソフトビスケットとも呼んでいます。クッキーも全国ビスケット協会で決まりを作っていました。
- 手作り風の外観
- 糖分と脂肪分の合計が重量の40%以上

手作り風の外観なんて面白い基準だね。

クッキーって表面のでこぼこや形がきちんとそろってないこともあるね。
クッキーの決まりができたのは、イメージが関係しています。
日本でのクッキーは、ビスケットより高級品として扱われていました。対して、日本のビスケットは保存食として親しまれ、クッキーより安く手に入る食べ物だったようです。糖分と脂肪分の少ないビスケットをクッキーとして販売するのは、消費者に誤解を与えるおそれがありました。
昭和46年にクッキーの決まりを作ることで、消費者は安心してクッキーを購入できるようになったんです。

ビスケットは、1543年に種子島へ漂着したポルトガル人から伝わってたんだよ。

風月堂の「乾燥餅」は、病気の子供が喜んで食べたことがきっかけで開発された日本で最初のビスケットなんですって。
決まりごとにある「手作り風の外観」と言えば、スヌーピーはクッキーを自分で焼くことがありますよ。

これが本当の手作りクッキーだね。
クッキーとビスケットの違いはスヌーピーの故郷アメリカでも

スヌーピーの生まれたアメリカでも、クッキーとビスケットに違いがあります。アメリカのクッキーは、日本のクッキーを含むビスケット(焼き菓子全般)です。

日本のハードビスケットも、アメリカではクッキーになるんだね。
次は、アメリカのビスケットについて解説していきます。
アメリカのビスケットは柔らかい

アメリカでは、スコーンのような柔らかい食べ物をビスケットと呼びます。アメリカのビスケットは甘くないので、食事の時にパンとして食べることが多いです。

日本のビスケットと違うんだね。

歯固めビスケットは、アメリカでも特殊なのね。
スコーンのようなビスケットは、日本の身近な場所で食べられます。
納得!ケンタッキー・フライド・チキンにビスケットがある理由
ケンタッキー・フライド・チキンでは、アメリカのビスケットを食べることができます。

アメリカ南部のケンタッキー州が発祥の地だよ。
ビスケットは人気メニューですが、「なんでビスケット?」と気になっていた人もいるはず。おなじみ、ケンタッキー・フライド・チキンのビスケットの写真です。

ケンタのビスケット大好きだから、見るだけで食べたくなっちゃう。
アメリカのケンタッキー州で昔から食べていたのが、スコーンのようなビスケット。ケンタッキー・フライド・チキンのビスケットは、日本でもアメリカと同じ名前で販売してるんです。
アメリカで販売されているビスケットがこちら。
日本とアメリカのビスケットは、見た目と味に違いがあります。
日本 | アメリカ | |
ビスケットの穴 | ある | ない |
味 | バターの風味 | 甘味の少ないパン |
食感 | フワッとしてる | スコーンに似てる |
フワッとした食感は、日本だけのビスケットだったんですね。

真ん中の穴だけじゃなくて、味も日本でアレンジされてるなんて知らなかった。
日本で最初にビスケットが登場した1987年、アメリカと同じように穴はありませんでした。
フワッとした食感と焼きムラをなくすため、2000年代にビスケットの穴が登場します。
穴なしビスケットは、店舗で手作りしていたため味にばらつきがありました。変更された穴あきビスケットは、配送されたものを調理するため味が均一になっています。

穴あきビスケットの販売当初、店舗によって穴なしビスケットを売ってたのは、手作りしてたからだったんだね。

ビスケットの美味しいお店に、家族でよく行ってたわ。
スヌーピーは少数派?世界のクッキーとビスケットの違い

世界では、クッキーとビスケットの違いってあるのでしょうか。
日本のようにクッキーとビスケットの区別をしている国は、世界であまり見かけません。実は、クッキーと呼んでいる国は日本とアメリカくらい。ほとんどの国は、全てビスケットなんです。

日本はビスケット(ハードビスケット)とクッキー、アメリカでクッキー、他の国ではビスケットなのか。
これには、クッキー誕生に関わりがあります。
クッキーは、17世紀のアメリカで生まれた言葉なんです。

クッキーの語源は「クーキエ」で、アメリカに移住してきたオランダ人が作った焼き菓子全般のことです。
ビスケットはクッキーより古く、古代ギリシャ時代に食べ始めたと言われています。

ビスケットの語源は「ビスコティス」で、2度焼いた食べ物。パンをスライスしてカリカリに焼いたラスクで、保存食だったんだよ。

歯固めビスケットは、クッキーより前からあったんだって。だから、アメリカでもビスケットと呼ばれているのね。
スヌーピー喜ぶ?!記念日にも違いのあるビスケットとチョコチップクッキー

日本には、毎日何かの記念日が設定されています。
記念日には「ビスケットの日」と、「チョコチップクッキーの日」があるんです。
- ビスケットの日=2月28日
- チョコチップクッキーの日=5月23日

クッキーの日じゃなくてチョコチップクッキーの日かぁ。

チョコチップクッキーが大好物のスヌーピーには嬉しい日ね。
それぞれの記念日は、目的の違いがありました。
2月28日の「ビスケットの日」は日記から

「ビスケットの日」を定めたのは全国ビスケット協会で、制定したのは1977年(昭和55年) 。
水戸藩の医者、柴田方庵の日記「柴田方庵日録」に深い関わりがあります。

「柴田方庵日録」は、茨城県日立市の郷土博物館に所蔵されています。
1855年(安政2年)当時、ビスケットは長崎周辺の外国人向けに作られていました。
水戸藩の人はビスケットを保存食と聞き、作り方を知りたくなります。ビスケットについて調べるよう、水戸藩は長崎に留学中だった柴田方庵へ連絡。柴田方庵はオランダ人からビスケットの作り方を聞き、水戸藩に手紙を送ります。
一連の内容は「柴田方庵日録」に書かれており、日本で最古のビスケットの記録とされています。
全国ビスケット協会は「柴田方庵日録」の記録に基づき、毎年2月28日を「ビスケットの日」としました。

柴田方庵は、江戸時代に天然痘の予防接種を普及させた人でもあるんですよ。
5月23日の「チョコチップクッキーの日」は”おもてなしの心”から

チョコチップクッキーの日は、沖縄県那覇市にあるダブルツリー・バイ・ヒルトン那覇ホテルが関わっています。

チョコチップクッキーとホテルにどんな関係が?
ダブルツリー・バイ・ヒルトンでは、チェックインする時、温かいチョコチップクッキーをプレゼントするサービスがあります。
ダブルツリー・バイ・ヒルトンは、世界に200以上展開しているホテル。”おもてなしの心を伝える日“として、ダブルツリー・バイ・ホテルがチョコチップクッキーの日を作ることにします。
日本で初めてのホテルが「ダブルツリー・バイ・ヒルトン那覇」で、オープンが2012年5月23日。5月23日をチョコチップクッキーの日と制定したのでした。

もしスヌーピーがチェックインしたら、喜んでチョコチップクッキーを食べそうね。
スヌーピーが、チョコチップクッキーを初めて食べたエピソードもおすすめです。
違いがわかれば食べたくなる!スヌーピーのクッキーとビスケット

ここでは、スヌーピーとコラボしたクッキーとビスケットについてご紹介していきます。

今回は、インターネットで購入できる商品をご紹介します。

クッキーとビスケットの違いがわかるから、イメージしやすいですよ。
まずはクッキーから。
ハワイで有名な「ハワイアンホースト」の、マカダミアナッツが入ったチョコチップクッキー。ハワイアンホースト公式商品だけあって、ハワイのカウアイ島で作られたクッキーです。サクサクとしたクッキーは、素朴だけど懐かしい味です。

「ハワイアンホースト」のチョコレートは定番だけど、チョコチップクッキーは知らなかったよ。
ハワイアンホーストでは、トートバッグのついた商品も販売しています。
トートバッグセットには、チョコチップクッキーの他にチョコレートも入っています。チョコレートのパッケージもスヌーピーなんです。ハワイアンホーストを満喫できる、スヌーピートートバッグセットはおすすめです。

パッケージのスヌーピーが可愛いですね。トートバッグのスヌーピーもハワイアンで欲しくなっちゃいます。
ビスケットがこちら。
チョコレートクリームがサンドされたビスケットです。
パリっとしたビスケットの間にチョコレートクリームが挟まっているので、違った食感が楽しめます。チョコレートクリームは少し甘めなので、簡単に作れるスヌーピーのコーヒーを一緒に飲むのもおすすめです。

小分けされてるからシェアしやすいですね。小分けされた中に、チョコクリームのビスケットが4つ入ってますよ。
中にチョコが入ったビスケットもあります。
ビスケットの中にチョコレートが入っているから、食べる時に手が汚れません。これなら、スマホを使いながらでも楽に食べられます。
小分けされた袋になってるから、少しずつ食べるのにも楽ですね。

ビスケットにキャラクターがプリントされてるから、見るのも楽しいお菓子だよ。
贈答用クッキーもあります。
名前を入れることができるので、出産のお返しに最適な贈答用クッキーです。
クッキーは3つの形(プリント、スヌーピー形、丸型)なので、どれを食べるか迷ってしまいそう。
クッキーとティーバッグがセットになっているので、お湯を用意すれば、おやつタイムを楽しめます。

お返しで貰えたら、すっごく嬉しい。
どれもおいしそうなので試してみたいですね。
まとめ

クッキーとビスケットの違いについてご紹介してきました。
- クッキーとビスケットは、全国ビスケット協会によって違いが決められている
- ビスケットの種類には、ハードビスケットとクッキー(ソフトビスケット)がある
- ビスケットとは、小麦粉などの原料を混ぜてオーブンで焼いたもの
- クッキーは、ビスケットより糖分と脂肪分が多い
- アメリカでは、日本のビスケット(焼き菓子全般)をクッキーと呼ぶ
- 世界でクッキーは、ビスケットと呼ばれている
- 日本には「ビスケットの日」と「チョコチップクッキーの日」がある
スヌーピーの好きなクッキーは、多くの国でビスケットと呼ばれていることに驚きました。これからは、食感や材料を考えてクッキーとビスケットを買うかもしれませんね。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。