スヌーピーが冬に運転する四角い乗り物ザンボーニ(ZAMBONI)。トラクターのような見た目で、真剣に運転するスヌーピーに見とれてしまいます。
でも、ザンボーニが何かわからない人って意外と多いのではないでしょうか。
今回はスヌーピーがザンボーニ(ZAMBONI)を運転する理由と、ザンボーニについてご紹介していきます。
この記事を読んだら、スヌーピーの優しさとザンボーニの凄さがわかりますよ。
なぜスヌーピーはザンボーニ(ZAMBONI)を運転してるの
スヌーピーは、スケート競技用のアイスリンク整備のためにザンボーニを運転しています。ザンボーニとは製氷車のことです。
ザンボーニは働く車なんだね。
スヌーピーがザンボーニを運転しているイラストがこちらです。
Snoopy and Woodstock Zamboni tees http://t.co/omDVyo3Ith pic.twitter.com/zYPPfBs0cU
— newsplusIRL (@newsplusirl) November 3, 2014
ザンボニーを運転するスヌーピーとウッドストックがカッコイイですね。
スヌーピーの帽子姿も似合ってますね。
アイスリンクはスケート靴を使用するため、試合などで滑ると氷に傷や溝、へこみがつきます。傷だらけのアイスリンクで試合をすると、転倒などで選手のケガの原因に。
氷の傷やへこみのせいで選手がケガしたら、試合ができなくなっちゃう。
ザンボーニで氷を整備することで、選手は安心して試合ができます。
スヌーピーがザンボーニを運転するのは、選手への思いやりだったんですね。
スヌーピーは、楽しいからザンボーニの運転をしてたんじゃないんですね。
さすがスヌーピーだね。
では、スヌーピーは、いつからザンボーニの運転をしているのでしょうか。
スヌーピーのザンボーニ初運転はいつ?
スヌーピーが初めてザンボーニを運転したのは1980年12月5日。アイスホッケーの試合で使うリンク整備のため、スヌーピーはザンボーニを運転します。
その時の漫画がこちらです。
#NHL #Snoopy #Zamboni #schultz pic.twitter.com/0SGg2HkdEQ
— Liam Bird (@bird_liam) September 29, 2016
ザンボーニを誇らしげに運転するスヌーピーが、何とも言えないですね。
氷の整備に使うザンボーニですが、『ピーナッツ』では陸地を走ることも。
It’s a hockey night snoopy, time for the great zamboni. pic.twitter.com/3CzHB6HLJN
— Snoopysteel -AC (@Snoopysteel) October 16, 2014
ハロウィンの夜にさっそうと現れるザンボーニに、クスッとなりますね。
次は、スヌーピーの友達ウッドストックがザンボーニを運転しているのをご紹介します。
ザンボーニを運転するウッドストック
ウッドストックが運転するザンボーニは、スヌーピーより小さい車。だから、スヌーピーの水皿だって整備できちゃいます。ウッドストックが、スヌーピーの水皿を整備する漫画がこちら。
Thanks @SchulzMuseum for sharing a fun #PEANUTS strip from the past! #Zamboni #Snoopy pic.twitter.com/8ruTFL0CYp
— Zamboni Company (@ZamboniCompany) November 22, 2016
凍った水皿でザンボーニを運転するウッドストックを、犬小屋の上からジッと見つめるスヌーピー。水皿が凍るほど寒い日でも、スヌーピーは小屋の上にいるんですね。
ウッドストックは、ザンボーニをどうやって水皿に運んだんだろう。
製氷車って、日本では馴染みのない乗り物ですよね。次は、なぜザンボーニは『ピーナッツ』の漫画に登場するようになったかをご紹介していきます。
作者のアイスホッケー愛がスヌーピーにザンボーニを運転させた
スヌーピーの登場する『ピーナッツ(PEANUTS)』の作者チャールズ・M・シュルツは、大のアイスホッケーファン。晩年を過ごしたアメリカのカリフォルニア州サンタローザに、アイスリンクを作ってしまうほど。
チャールズ・M・シュルツが所有する屋内アイスリンクは、通称スヌーピーホームアイス(SNOOPY’S HOME ICE)と呼ばれ、1969年4月28日にオープンしました。スヌーピーホームアイスの外観写真がこちらです。
#TriviaTuesday: The answer is the Redwood Empire Ice Arena or Snoopy’s Home Ice! pic.twitter.com/UJg3heqJiy
— Visit Santa Rosa (@VisitSantaRosa) July 8, 2014
スヌーピーホームアイスの正式名は、レッドウッド・エンパイアアイスアリーナ(The Redwood Empire Ice Arena)。アイスホッケー以外にフィギュアスケートやスケートも楽しめます。
オープンから半世紀たった2019年に改装されたんですって。
行ってみたいなぁ。
スヌーピーホームアイスで活躍するザンボーニは、スヌーピーと『ピーナッツ』に登場するキャラクターでラッピングされています。ラッピングされたザンボーニの写真がこちらです。
Skaters are back on the ice in Santa Rosa, CA and Snoopy’s Home Ice has a custom painted #PEANUTS #Zamboni machine to take care of resurfacing!
— Zamboni Company (@ZamboniCompany) June 25, 2021
A nice article covering their reopening: https://t.co/xBtx330H1B pic.twitter.com/2W6B8rDktu
ザンボーニにラッピングされた、リンクを華麗に滑るキャラクターたちにほっこりします。
こんなザンボーニが動いてたら、ジーっと見ちゃうよ。
リンクの壁もかわいらしいですね。
では、実際のザンボーニについてご紹介していきます。
スヌーピーの運転するザンボーニはザンボニー(ZAMBONI )社
スヌーピーが運転するザンボーニは、製氷車で有名なザンボニー社。
他にも製氷車製造メーカーはありますが、ザンボーニ(ザンボニー)と言うと製氷車全般を表す言葉です。理由は、製氷車を発明したフランク・ザンボニーが大きな成功を収めた会社だからです。
スケートファンには「ザンボ」って呼ばれることもあるんですって。
オリンピア(OLYMPIA)というカナダの会社も製氷車メーカーとして有名だよ。
ザンボーニは、ぼてっとした可愛らしい形状に似合わず、とっても働きものなんです。
ザンボーニが氷の表面をキレイにする仕組み
ザンボーニは、7つの作業をこなす機能性の高い製氷車です。
ザンボーニが通過する短い時間に、沢山のことをしていたんですね。
氷を削るだけじゃなく、新しく氷を作り直していたなんて知らなかった。
ザンボーニが発明されるまで、氷の整備は全て手作業でした。スケートリンクは大きいので、手作業での整備には時間と手間の他に、熟練の技術が必要に。目で見ただけでは細かい傷を見落とすことも多く、スケートリンクの環境は今より良くなかったと考えられます。
ザンボーニは、運転するだけで細かい氷の傷まで修復してくれます。ザンボーニのおかげで、氷の整備が簡単になるだけでなく、スケートリンクの環境も良くなったんですね。
手作業の氷の整備は下を向いたままだから、体の負担が凄そう。
ザンボーニは画期的な発明だったんだね。
ザンボニー(ZAMBONI)社と親交のあったスヌーピー
スヌーピーが製氷車を運転したことで、一躍有名になったザンボーニ。
最初にザンボーニが登場した1980年、ザンボニー社とスヌーピーで手紙のやりとりをしていました。実際のスヌーピーがザンボニー社にあてた手紙がこちら。
#TBT a letter in our files from none other than SNOOPY! After the publication of the first PEANUTS comic to reference Zamboni, of course Richard wrote Snoopy a thank you letter. pic.twitter.com/G20OwG5scW
— Zamboni Company (@ZamboniCompany) March 4, 2021
手紙には、スヌーピーのサインと足型まで。
手紙を保管し、公開してくれたザンボニー社って凄いですね。
『ピーナッツ』がザンボーニを最初に登場させた漫画だったので、発明者ザンボニーの息子であるリチャードは、スヌーピーに感謝状を出していました。写真の手紙には、感謝状と、一緒に届いたシャツと帽子のお礼が書かれています。
ちょっとした手紙のやりとりにも、ユーモアがありますね。
ザンボーニが最初に出てきたのは、実はセリフだけだったんだよ。
だから、手紙の日付が、スヌーピーのザンボーニ初運転の1980年12月5日より早いんだ。
その後も、スヌーピーはザンボーニの運転をし続け、ザンボニー社は1991年に「世界一のザンボニー・ドライバー」としてスヌーピーを表彰しています。
感謝状だけでなく表彰もするなんて、ザンボニー社もシュルツも嬉しかったでしょうね。
まとめ
スヌーピーがザンボーニ(ZAMBONI)を運転する理由と、製氷車についてご紹介してきました。
- スヌーピーが運転するザンボーニは製氷車
- スヌーピーは選手のケガ防止のため、ザンボーニで氷を整備している
- ザンボニー社は製氷車の有名メーカー
- ザンボニー社はスヌーピーに感謝状を贈り、その後表彰もしていた
目立たないけど、一生懸命働くザンボーニ。シュルツがスヌーピーにザンボーニを運転させたことで、注目されるようになりました。
これからは、ザンボーニを見つけたら、活躍を眺めてしまいそうですね。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。