「スヌーピー(SNOOPY)」と言えば犬のキャラクターとして有名ですよね。スヌーピーの関連グッズは多く、つい集めたくなってしまいます。
スヌーピー商品に表示される『ピーナッツ(PEANUTS)』。「スヌーピーがピーナッツなの?なぜ?」と疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
今回は、スヌーピーがなぜ『ピーナッツ(PEANUTS)』と言われているのかを徹底解説していきます。
記事を読めば、疑問から解放されてスッキリしますよ。
スヌーピーがなぜピーナッツと呼ばれるか解説
スヌーピーがなぜ『ピーナッツ(PEANUTS)』と呼ばれているか。それは漫画のタイトルだから。
『ピーナッツ』は、アメリカの新聞で連載された4コマ漫画なんです。
スヌーピー関連商品に漫画のものがあるから、何となく気づいていた人もいたはず。
実際の漫画がこちらです。
【企画展の見どころ①】7月17日(土)から始まる新しい企画展「スポーツは人生のともだち」の見どころをご紹介します。まずは野球のコミック。ホームベース上ギリギリのプレーに、なんと審判のスヌーピーが冷静なジャッジ。 pic.twitter.com/fjjFNnYmlx
— SNOOPY MUSEUM TOKYO (@snoopy_m_tokyo) July 12, 2021
この漫画のスヌーピーは、犬感が強くてカワイイですね。
スヌーピー関連商品に『ピーナッツ』と表示されていたのは、「商品に『ピーナッツ』のキャラクターを使ってますよ」ってことだったんですね。
PEANUTSの前に丸で囲われた「c」の文字があったら、公式に認められた商品でもあるんだよ。
次は、『ピーナッツ』の作者について簡単にご紹介します。
『ピーナッツ』の作者はチャールズ・モンロー・シュルツ
アメリカの新聞に掲載されていた『ピーナッツ』。作者は、アメリカの漫画家チャールズ・モンロー・シュルツ(1922年11月26日 – 2000年2月12日享年77歳)です。
1997年(75歳)当時の写真がこちらです。
アイスリンクのベンチで、スヌーピーとウッドストックに挟まれた笑顔のシュルツが素敵です。寒い中でも楽しそうな写真に、ほっこりしますね。
隣のスヌーピーがあったかそう。
チャールズ・モンロー・シュルツは、アメリカのミネソタ州の理髪店に生まれ、小さなころから漫画家になるのが夢でした。
夢をかなえて漫画家になるなんて凄い人だな。今スヌーピーがいるのは、シュルツが夢を叶えてくれたおかげなんだね。
子供の頃のチャールズ・モンロー・シュルツが気になる人は、こちらの記事がおすすめです。
漫画のタイトルがなぜスヌーピーではなく『ピーナッツ』なのか
漫画のタイトル『ピーナッツ』は、作者シュルツの知らない間に決まっていました。タイトルを決めたのは、当時契約をしていたユナイテッド・フューチャー・シンジケートという会社でした。
タイトルって作者が決めると思っていたから驚いたよ。
ユナイテッド・フューチャー・シンジケートは、現在ユナイテッド・メディアという会社になってます。
タイトルが『ピーナッツ』と決まったことに、シュルツは納得していなかったようです。
もし同じ立場だったら納得できないな。 自分の漫画なのに、なぜ勝手に決めたのって思うよ。
では、シュルツはどんなタイトルを考えていたのでしょうか。
私なら「スヌーピー」の入ったタイトルを考えるかも。
作者シュルツの考えていた別のタイトル
シュルツは、漫画のタイトルを「リルフォークス(L’il Folks)」にしたかったんだそう。でも同じタイトルの漫画がすでに存在していたため、実現しませんでした。
『ピーナッツ(PEANUTS)』という英語には、「つまらないもの、取るに足らないもの」という意味があり、シュルツはタイトルに不満を持っていたそうです。
豆のピーナッツだと勘違いしてる人は、意外と多いんですよ。
主人公に思われがちなスヌーピーですが、連載当初は名前のない犬として登場していました。だからタイトルに「スヌーピー」は入らなかったんだね。
次に考えたタイトルは『良い友チャーリーブラウン(Good Ol’ Charlie Brown)』か『チャーリーブラウン(Charlie Brown)』でした。
ただ、この話し合いの時は連載が始まった後。『ピーナッツ』というタイトルが広まった後だったため変更しませんでした。
漫画のタイトルを変えるのって、タイミングが重要なのね。
実は『ピーナッツ』には、タイトルが併用されていた時期があったんです。併用されたタイトルは『良い友チャーリーブラウン(Good Ol’ Charlie Brown)』。実際の漫画がこちらです。
【企画展の見どころ④】勢いよく飛び込みに挑戦するスヌーピー!しかし、飛び込んだ先でウッドストックたちがパーティをしていたなんて、スヌーピーは知るよしもありませんでした。 pic.twitter.com/AMpOmQUIBz
— SNOOPY MUSEUM TOKYO (@snoopy_m_tokyo) July 15, 2021
タイトルの『ピーナッツ(PEANUTS)』と『 良い友チャーリーブラウン(Good Ol’ Charlie Brown)』が同じ幅になっていて、頑張って載せてる感がありますね。
どうしても違うタイトルを使いたかったという、作者の意思を感じるなぁ。
『ピーナッツ』の前身となる漫画の存在
『ピーナッツ』の前に、シュルツは地元新聞で漫画を連載していました。漫画のタイトルは「リルフォークス(L’il Folks)」で、連載時期は1947年6月22日から1950年1月22日でした。
連載が終了した理由は、原稿料について新聞社と折り合いがつかなかったため。
シュルツは、連載終了後に「リルフォークス」の漫画を他の会社へ売り込み、『ピーナッツ』の連載につながるのです。
『ピーナッツ』から変更しようとしたタイトルが「リルフォークス」。シュルツが、なぜタイトルを変更したかったのかわかりますね。
「リルフォークス」にはチャーリー・ブラウンや能天気な子犬が登場し、『ピーナッツ』の前身と言える漫画でした。
子犬は白と黒の模様で、スヌーピーのモデルとなったスパイクに似てるんだよ。
「リルフォークス」は、スヌーピー達の活躍する漫画『完全版ピーナッツ全集』の25巻に収録されているので、実際に読めますよ。
漫画『ピーナッツ』は長期間連載された
シュルツの希望だったタイトル変更はできませんでしたが、『ピーナッツ』は長い期間新聞に連載されました。
連載は1950年10月2日から2000年2月13日の50年続き、作品数は1万7897にのぼりました。
1つの話を読むのって早いけど、描くのは大変だったでしょうね。
アシスタントは使わず、全て1人で描いていたんだって。
毎日漫画のネタを考えるだけでも大変ですよね。作者のシュルツは、スヌーピーも大好きなチョコチップクッキーを食べながらネタを考えていたかもしれませんね。
『ピーナッツ』の連載開始と最終回についてもっと知りたい人は、こちらの記事もおすすめです。
まとめ
スヌーピーがなぜ『ピーナッツ』と言われているのかをご紹介してきました。
- 『ピーナッツ』は、スヌーピーや仲間たちが活躍する漫画のタイトル
- 漫画のタイトルは、作者の知らない間に決められていた
- シュルツは『ピーナッツ』の前身となる「リルフォークス」という漫画を描いていた
タイトルに色々な事情があったと知ることができました。これからは、『ピーナッツ(PEANUTS)』を見ても安心できますね。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。