『ピーナッツ(PEANUTS)』は、新聞に掲載された4コマ漫画です。
スヌーピーやチャーリー・ブラウンといったキャラクターが活躍する『ピーナッツ』。実は漫画と知っていても、「連載開始の第1話と最終回はいつなの?」という人は多いかもしれません。
今回は、スヌーピーの活躍する漫画『ピーナッツ(PEANUTS)』の連載開始と最終回についてご紹介していきます。
日本での新聞連載についてもご紹介するので、最後まで楽しめますよ。
新聞に連載された漫画『ピーナッツ(PEANUTS)』の開始と最終回
『ピーナッツ』の連載開始は1950年10月2日、最終回は2000年2月13日です。
連載開始日は、日本のスヌーピー公式サイトに記載されています。
コミック「ピーナッツ」は1950年10月2日、アメリカの新聞7紙で連載がスタートしました。
引用:ピーナッツの仲間たち | SNOOPY.co.jp
『ピーナッツ』の漫画は、50年間続いたんだよ。
漫画の作者はチャールズ・M・シュルツです。『ピーナッツ』にはデイリー版と日曜版があり、それぞれに連載開始日と最終回があります。
連載開始日 | 最終回 | |
---|---|---|
デイリー版 | 1950年10月2日 | 2000年1月3日 |
日曜版 | 1952年1月6日 | 2000年2月13日 |
連載開始日が離れているのは、月曜から土曜までのデイリー版が先で、後から日曜版が連載されるようになったからなんです。
日曜版が開始してから、作者のチャールズ・M・シュルツは休みなしで漫画を描き続けていたんですね。
『ピーナッツ』は、連載当初7つの新聞に掲載されるのみだったんだよ。
タイトルがなぜ『ピーナッツ』になったのかは、こちらの記事でわかりますよ。
『ピーナッツ』の連載開始と最終回はどんな漫画だったのか
連載開始と最終回の日付がわかったところで、それぞれの漫画についてご紹介していきます。
『ピーナッツ』の連載順にご紹介していきますね。
連載開始の第1話から子供心を描いたデイリー版
まずは、デイリー版の連載開始1950年10月2日の漫画から。
漫画初期はレトロな絵となっていますが、チャーリー・ブラウンの見分けがつきますよ。記念すべき『ピーナッツ』の第1話がこちらです。
登場するのは、チャーリー・ブラウンとシャーミーとパティの3人。連載開始日に、スヌーピーは登場していないんです。
スヌーピーの初登場は、連載から2日後の1950年10月4日だよ。
チャーリー・ブラウンの服が、ギザギザじゃなくて無地なのも新鮮。
内容は、子供心を現したものとなっています。
チャーリー・ブラウンが歩いてくるのを眺めるシャーミーとパティ。シャーミーはチャーリー・ブラウンを「いいやつ」と言っているのですが、通り過ぎたあと「あいつ嫌い」と内容が一変。
大人が読むとモヤっとしてしまう内容も、正直な子供だからこその言葉なんです。
『ピーナッツ』は、子供が心の悩みや葛藤をどう乗り越えるかをテーマにしてるんだよ。
子供って思ってることを素直に口にしますよね。一生懸命大人のふりをして「いいやつ」と言い続けても、やっぱり最後は自分の心に従った言葉が出てしまったのでしょう。
子供の「嫌い」ってその時だけな事が多いですよね。後日の漫画では、シャーミーはチャーリー・ブラウンと仲良く遊んでいます。
コマの多い日曜版は開始からストーリー性たっぷり
続いて、デイリー版の1年3か月後に連載を開始した日曜版の漫画について。『ピーナッツ』の日曜版は、デイリー版よりコマ数が多く読み応えがあります。
コマ数が多いと漫画の作成に時間がかかるし、大変だったんだろうなぁ。
チャーリー・ブラウンとシャーミー、パティとルーシー、スヌーピーの4人と1匹で遊ぶことになった鬼ごっこ。ルーシーが最初の鬼で、捕まるごとに鬼が変わっていきます。
- ルーシー
- パティ
- シャミー
- スヌーピー
鬼ごっこのメンバーにスヌーピーも入ってるのが凄いよね。
スヌーピーが鬼になった直後、チャーリー・ブラウンが突然驚きます。鬼のスヌーピーがチャーリー・ブラウンを捕まえようと口で服を咥えたため、服が破けてしまったのです。
ショートパンツが破け怒っているチャーリー・ブラウンに対して、しょんぼり座るスヌーピー。服を咥えたままのスヌーピーは、チャーリー・ブラウンを捕まえたと主張しているようですね。
スヌーピーの捕まえ方は、口しかできないって言うパティに賛成しちゃいますよね。
怒ってるシーンで終わるけど、なんだかほのぼのしてるよね。
メッセージとスヌーピーのみ登場するデイリー版最終回
次は、デイリー版の最終回となる2000年1月3日の漫画について。デイリー版の最終回は1コマで、タイプライターを打つスヌーピーとチャールズ・M・シュルツの言葉がつづられています。
チャールズ・M・シュルツのメッセージを要約したのがこちらです。
たった1コマでも作者の思いが沢山あって、何度読んでも心打たれます。
チャールズ・M・シュルツは、特にファンの応援と愛情に感謝していたようです。漫画はファンがいなければ、長年続けられないもの。チャールズ・M・シュルツは『ピーナッツ』をたった1人で描き続けていたので、ファンの期待に応えたかったのでしょうね。
メッセージを読むと「こちらこそありがとう」と言いたくなります。
作者の代わりにタイプライターを使うスヌーピーも哀愁ただよう感じ。
子供の頃のチャールズ・M・シュルツと、スヌーピーのモデルとなったスパーキーについて知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。
漫画のシーンが詰まったピーナッツ日曜版の最終回
最後は、日曜版の最終回の内容です。デイリー版とほぼ同じとなるチャールズ・M・シュルツの言葉と、ピーナッツでお馴染みのキャラクター達が登場します。
日曜版は、デイリー版にはない2コマが追加。チャーリー・ブラウンが誰かと電話していて、「スヌーピーは執筆中」と答えています。スヌーピーが執筆してるのが、デイリー版とほぼ同じチャールズ・M・シュルツの感謝のメッセージ。
日曜版には、「シュルツの家族が、他の人の書いた漫画の継続を望んでいないこと」が追加されています。
そして、メッセージの周りにキャラクター達が思い出のようにちりばめられています。色々なシーンがあることで、メッセージを読むとより心に響きます。
日曜版の最終回の前日2000年2月12日にチャールズ・M・シュルツがこの世を去っているので、余計にじ~んとなるんです。
チャールズ・M・シュルツが休むことなく作り続けた『ピーナッツ』の作品数は、1万7897となっていました。『ピーナッツ』の連載は世界中の新聞に広まり、2000紙以上に掲載される漫画となっています。
2000紙となった1985年、ギネスに認定されたんだ。
スヌーピーやチャーリー・ブラウン達の全活躍を読みたくなったら、こちらの記事がおすすめです。
次は、日本の新聞に連載されていた『ピーナッツ』についてご紹介していきます。
日本で『ピーナッツ』の連載開始と終了はいつだったのか
『ピーナッツ』は、日本の新聞でも連載されていました。産経新聞の朝刊に連載していたのはデイリー版で、連載開始は1999年、連載終了は2013年です。
連載当時のタイトルは『スヌーピーとゆかいな仲間たち』で、『ピーナッツ』ではありませんでした。
スヌーピーが主人公っぽいタイトル。「なぜ『ピーナッツ』?」って疑問が出るのかわかりますね。
産経新聞の連載は日本語のセリフになっていますが、発表順ではなく掲載はランダムだったようです。
産経新聞に連載された漫画をまとめた本『とっておきスヌーピーVol.1』を調べたところ、一番古い作品は1960年でした。
『とっておきスヌーピー』の漫画は、イベントやキャラクターでまとめられています。漫画の下にあるコラムが内容を補足してくれるので、より深く楽しむことができますよ。
各章の最後に英語のポイントもあって、英語学習に役立ちそう。
『とっておきスヌーピー』は全7巻ですが、現在は入手困難となっています。
古本を購入するしかないかも。
まとめ
漫画『ピーナッツ』の連載開始と終了日、各内容についてご紹介してきました。
デイリー版と日曜版は、始まりも終わりも別の日でした。
開始当初の登場人物が3人だった『ピーナッツ』も、50年という長い連載の中でスヌーピーを始めとする個性たっぷりの仲間が増えました。登場するキャラクター達は、誰にでもある日常だからこそ世界中で愛されるのかもしれませんね。
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。